2016年3月11日金曜日
ユーカリ・シトリオドラとサンショウの関係。
先日、アロマの講座の時のことです。
「ユーカリの種類と精油の香りの違い」について説明して、
「ユーカリ・シトリオドラ」の精油の香りを嗅いでいただいた時、
「あ、この香り、サンショウに似ている!」とおっしゃっていた生徒さんがいたのです。
「ユーカリ・シトリオドラ」は別名「レモン・ユーカリ」と呼ばれている精油。
その名前の通り、ユーカリなのに、レモンのようなつんっとした香りをしていて、
生徒さんでも「好き・嫌い」がはっきり分かれる精油です。
夏の季節になると「虫除けスプレーに使われる香り」
といわれれば思い当たる方も多いのではないかしら。
「サンショウ」って、あの葉っぱのサンショウですよね。
これからの季節、タケノコに「木の芽」として添えたり、
鰻重にはかかせない香辛料だったり。
「ね。そうだよね、サンショウだよね」と生徒さん同士で盛り上がる中、
そういわれてみれば、確かに似てるかも・・・。
と思った時に、ふと。
そういえば、ユーカリ・シトリオドラの精油は、虫除けの他に筋肉痛など鎮痛にも使う精油。
サンショウの精油も、確か身体を温めたり消炎効果があったような?
「これはきっと同じ成分が入っているのに違いない、効能も似ているのかも」
と思いついて、講座の後で文献をひっくり返して調べたらドンピシャ(笑)
ユーカリ・シトリオドラも、サンショウの精油も、
アルデヒド類のシトロネラールがしっかり成分表に入っていました。
きっと、このシトロネラールの香りを生徒さんは嗅ぎ分けたんですねぇ。
すごい。すごい。
「人間の嗅覚はイヌよりも劣る」というのはわざわざいうまでもないこと。
でもね、ヒトの嗅覚だって、実はとてもすごいんですよ。
なんと一兆種類の香りを嗅ぎ分ける能力があるんですって。
この情報は、科学雑誌「Science」に発表された論文の記事から。
アメリカのロックフェラー大学の研究班が
「128種類の香りから10種類から30種類を選んで混ぜて作った
複合的なニオイを嗅いでもらい、それぞれを区別できるかを調べる」
という実験をして推計したそうです。
その結果、50%ほどの共通の香りを持っている複合的なニオイでも、
大部分の被験者が違いを当てることができたそうですよ。
ただ、それを言葉とイメージで合わせるのはヒトは苦手らしいです。
違いは嗅ぎ分けられても例えば
「ピーナッツバターのにおい」をあてるのは難しいということ。
きっと、みんなそれぞれ「ピーナッツバターの香り」の認識が
微妙に違うからなんでしょうね。
香りって、本当に面白いですよね。
ここで妙に感動してしまうIlyaは、
やっぱり「香りオタク」なのかもしれません(笑)
「サンショウ」の精油は「ユズ」など、
「和精油」を扱うYuicaなどで、販売されていますよ。
機会があったら、ぜひ、香りをお試ししてみてくださいね。
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