2010年8月31日火曜日
外からの風。
28日は、午前中にあろま☆いりあのハンドトリートメントの講習会、
午後は春輝苑さんへの施設トリートメントと、そして夜は納涼会と、
「あろま☆いりあで盛りだくさん」な一日でした。
今回、施設トリートメントでお伺いした「春輝苑」さんは
特別養護老人ホーム、ショートステイ、デイサービスセンター、
在宅介護支援センターなどを備えた大型の複合施設。
あろま☆いりあは、特養さんにお邪魔するのは初めて。
なので、いろいろ勉強になることがたくさんありそうな気がしています。
今回のトリートメントでは、
たまたま入居者さんのご家族に施術する機会にも恵まれました。
スタッフのケアは必要だとは思っていたけど、
考えてみればご家族にも必要ですよね。
施設見学やご家族訪問にいらしたご家族に
アロマトリートメントをお見せることができるのは
提供する側のあろま☆いりあとしても大歓迎。(^^)
やっぱり医療ではないとはいえ人の肌に触れることですから、
「アロマトリートメント」を知らない人は
「自分の親に何をされるのだろう」と不安になるでしょうし、
これから施設入居を検討しているご家族にも、
「アロマはこんなふうに使うこともできるんですよ」
とアピールすることもできますし。
これは初めてアロマトリートメントを受ける
入居者さんにもいえることですよね。
初めは「何されるかわからない」から
なかなか手を出してくれないことが多いです。
医者嫌いの人は特に、採血とか注射とかされると思うらしくて。
でもそうじゃないと理解してくれると、
やっと力を抜いてこちらに手を預けてくれるんです。
そしてこちらは「やったね!」と心の中でガッツポーズ(笑)。
ハンドトリートメントの施術時間は、長くても15分程度。
その短い時間で、ご入居者さんとアロマトリートメントを通じて
信頼関係を結ぶ、という作業でもあるんですね。
それは本当に、濃くて濃密な時間です。
施設長さんは私たちのようなボランティアについて、
「外からの風」という言葉を使っていました。
いつも顔を合わせているスタッフではなく
外部からくる人に会って短時間でも触れ合うというのは
とてもいい刺激になるようです。その効果は2~3日続くとも。
やっぱり面白くてやめられないですね、施設トリートメントって(笑)
写真は、道端で見つけた、野生化しているミントの群生。
最初はただの雑草かと思ってしまいましたよ。
触ってみたら、間違いなくミントでした。(^^;)
2010年8月21日土曜日
パラケルススに想いを馳せて。
木曜日はエコ工房ひだまりさんで、
金曜日はいりあで、アロマテラピー講座がありました。
今回のお題は「パラケルススの医学と体質改善のトリートメントオイル作り」。
中世の錬金術師であり、医学者でもあったパラケルスス。
占星術や宗教色の濃い医術が常識的だった時代の流れの中で、
「天体や神の愛が人間の身体を創り、司るなんてとんでもない!」と
真っ向から医学界に噛み付いて、
「聖典」とされていた古典医学書を人前で焼き捨てたり
薬草や鉱物から有効成分を抽出して薬を作るという独自の治療法で
他の医者から見捨てられた下半身マヒの少女を
助けたというエピソードがある人物です。
しかし「神をも恐れぬふるまい」に他の医師からは白い目でみられ、
パラケルススが作った薬の、その驚くべき効能を妬んでか、
「悪魔に魂を売り渡して秘薬を手に入れた」などとののしられ、
最期はとても不幸な結末となるのですが・・・・。
アロマテラピーの検定教科書に載っている、歴史上の人物では、
ヒポクラテス、ガレノス、イブン・シーナやニコラス・カルペッパーなどの
名前はよく上がっていますが、
パラケルススは、それほど重要視されていません。
でも、先々月の講座で取り上げた、
中世の修道院医学に貢献した、ビンゲンのヒルデガルドのように、
「世の中の常識」を覆そうと必死に戦った人々は、
たとえ、その時は正しく評価されなくて、
「歴史上の勝ち組人物」のリストからこぼれてしまったとしても、
Ilyaは、決して忘れてはいけないと思います。
でも実は、Ilyaは歴史が大の苦手です(笑)。
アロマの試験でも、歴史関係はかなり四苦八苦した覚えが。
恩師にも「歴史関係は覚えれば確実に点が稼げるところなんだから~」と、
散々いわれたのにもかかわらず、どこ吹く風~♪だった、
しょうもない生徒でした(爆)。
ひとりひとりの人物についてはこうやって興味を持つと、
いらんことまで調べたりして(笑)覚えられるのですが、
時間軸は全然ダメだったんですねぇ。(^^;)
例えば、大槻真一郎先生が翻訳した、
パラケルススの「奇蹟の医の書」などの「パラ3部作」などは、
「医学者の心得」や「5つの病因」や「体質論」について書かれた書物ですが
その当時迫害されつつも、最期まで我を曲げずに書き続けた
パラケルススの想いが伝わってきて、ものすごく面白いですよ。
昔からの古典的医術に頭が凝り固まっていた医師たちを、
時には笑い、罵り、憐れみながらも、
もしかしたら、このままではいけないと焦りながらも、
ものすごく愛情深くて、本当はとても寂しかった人ではないかなぁ。
そんなふうに、中世の人に想いを馳せている、夏の夜なのでした。
写真は、サルスベリの花。
ピンク色のサルスベリの花を見るたびに、
「ああ、夏だなぁ」と感じます。
2010年8月19日木曜日
いりあのリニューアル、準備着々。
実は、この春から夏にかけて、いりあは
ドイツの老舗オーガニック精油メーカーのPRIMAVERA(プリマベラ)に
切り替えて、少しずつリニューアルしています。
今では、精油はもちろん、フェイシャルに使用する
化粧品類もすべてPRIMAVERA製品になりました。
何で、いりあが「PRIMAVERA」にすべて切り替えたのかといいますと。
PRIMAVERAの製品は、圧倒的にオーガニックにこだわっているから。
というのが大きな理由です。
化学肥料、農薬、遺伝子操作、合成添加物、パラベン。
こういったものを徹底的に排除していて、なおかつ。
乳化剤は食用のもの、香料や色素、保存料もナチュラル。
PRIMAVERAのヒドロラーテ(芳香蒸留水)には
保存料としてエタノールが入っているけれど、
それですら、オーガニック小麦の飲用酒を蒸留した、無変性エタノールです。
品質保証についても、
ガスクロマトグラフ質量分析まできちんと管理しているし、
(こういう「当たり前」ということすらできていないメーカーさんも多いのですよ)
PRIMAVERAのほとんどの化粧品が、
最も厳しいといわれるオーガニック認定機関である、
「NaTrue(ネイトゥルー)」の認証の「3つ星」認定を受けています。
ここまでオーガニックにこだわっていると、ちょっと感動しますよ(笑)。
大抵、ここまで「オーガニック!」をうたっているものって、
例えばオーガニック食品などでも
「そりゃ、身体にはいいかもしれないけれど、ちょっとお味がねぇ」
ということになりかねなくて、
「それはオーガニック化粧品でも同じだよね」と、
Iiyaも今までは、そう認識していたのですが、
「ちょっとお試しに」と軽い気持ちで、
PRIMAVERAのフェイシャルの講習を受講して。
「オーガニック化粧品で、ここまできちんと結果がだせるなんてっ!」
と本当にびっくりしたんです。
しかも技術提供についても、出し惜しみすることもなく本当にきめこまやかで。
そんなこんなで、Ilya自身が、PRIMAVERAの製品とスタッフさんに
めちゃくちゃ惚れ込んでしまったんですね~(笑)。
というか、いりあにいらっしゃるお客さまには、
Ilyaが惚れ込むほどのいい製品しか使いたくないですし、
おすすめもしたくないですし。
そんな訳で、この夏は、PRIMAVERAの直営サロンにお邪魔して、
フェイシャルとボディトリートメントの技術をみっちり仕込んでもらいました。
そしてようやく来週、フェイシャル、ボディトリートメントの
PRIMAVERAの全メニューの技術講習が終了します!
なので、遅くても今年の秋には、
南青山にあるPRIMAVERAの直営サロンと同じ
フェイシャルやボディトリートメントメニューが、
ここ、川口市のはしっこにある、いりあでもご提供できる予定です。(*^^*)
それに伴い、いりあの施術メニューも大幅にリニューアルします。
どうぞ楽しみにしていてくださいね!
写真は、いりあに最近お目見えした、
PRIMAVERAの精油テスターが設置できる、テーブルパゴダ。
くるくる回しながら、75種類の精油の香りをお試しできますよ。
いりあでの講座で大活躍してくれそうです。
2010年8月11日水曜日
暑くても、楽しく、美味しく。
残暑お見舞い申し上げます
あっという間に8月。
7月初めには「今年は蝉が少ないな~」と思っていたら、
最近のいりあの近所の団地の中は樹が多いので、
クマゼミ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ニイニゼミもいるのかな?
とにかくもう、耳が痛くなるほどの蝉しぐれです(笑)。
暑いから、ついつい食べるものも飲むものも
冷たいものが多くなりがち。
インドの自然療法であるアーユルヴェーダでは、
「氷で冷やしたものを摂取するべきではない」といいます。
真夏でも常温か、あたたかい飲み物を飲むべきと。
Ilyaのアーユルヴェーダの恩師のK先生も、
それはしっかりと守ってらして、
真夏の飲み会の席で他の人たちは冷たいビールを頼んでいても、
あたたかい梅酒をちびちびと飲んでいましたね~。
・・・え? Iiyaですか?
実はそこまで、しっかりと教えを守ってはいませんねぇ~(^^;)
しかも、インスタントも、冷凍食品も、スナック菓子も
ごく普通に食べているアロマセラピストです(笑)。
「これはダメ、あれはダメ」とあまり禁欲的だと続かない性格なので。
だから「限度を超えなきゃ食べていい」と思っています。
そういえば、「◯◯しか食べないダイエット」というのは、
一度も成功した試しがありませんものね~(笑)
そのかわり「これは食べたほうがいい」と思うものは、
かなり積極的に食べています。
例えば「根ショウガ」。
これは、冷えた身体を温めてくれるし、
血行もよくなるし、消化も促進してくれるすぐれもの。
国産のショウガを毎食のように、
薬味やお料理などにふんだんに使っているので、
大きなひとかけを常備しておいても、
3~4日もしないうちに使いきってしまいますよ。
どうせ、身体によいことをするなら、
つらく、ストイックな食事療法をするより、
美味しくて、身体にいい食事をしたほうが、
きっと身体も喜んで、質のよい栄養を吸収して
元気になってくれそうな気がします。
にこにこ笑いながら、楽しく、美味しく、ごはんをいただく。
これが何よりも1番、自然で
大切なことだと思っているIlyaです。
写真は先日銀座で撮った、蓮の花のつぼみです。
とてもとても可憐ですよね。
咲いたら、きっともっと華やかなんでしょうね!
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