2012年7月21日土曜日

Ilyaの夏休み。1日目、熊野古道へ。


Ilyaのだんなさんが急に1週間、休暇を貰えることになりました。

何でもこの機会を逃すとしばらく長期休暇は難しくなる、ということで、
「なら、旅行に行く?」といったのが始まり。

場所は、以前から行きたかった、世界遺産の熊野古道、
ぱんだ好きなIlyaはアドベンチャーワールドの双子のぱんだ、
海浜(カイヒン)、陽浜(ヨウヒン)にも会いたかったので、お泊まりは南紀白浜に決定。

連休最終日の16日の早朝に羽田から飛行機で南紀白浜空港へ。
8時半には、南紀白浜の道をレンタカーで走っておりました。

せっかく旅に出たのだから、その土地でしか食べれない美味しいものも食べたいですし。
で、事前にいろいろと予習をしておりまして(笑)
最近パン作りに凝っている、Ilya。
「もんぺとくわ」というパン屋さんの情報を見つけたのでした。
クチコミ情報もなかなかのもの、毎日、大勢のお客さまが買いにくるらしいし、
そこにはカフェも併設されているという情報みて期待まんまん。

「いってみちゃう?」「ちょっと早いお昼ごはんするか」と話はまとまり。
そちらにナビを設定して、ぶん、と車を出したのでした。

ところが。これが意外と遠かった(^_^;)
しかも「こんなところにパン屋を作ってお客がくるの?」とだんだん不安になる山の中(苦笑)

ナビさまが示す場所は龍神村。
着いたところは本当に龍が住んでいそうな山深いところでした。


見逃しちゃいそうな手書きの駐車場の看板。
本当に通りすぎちゃうところでした。

そしてありえないぐらい急な坂道を上がっていくと、
(私はこの道は絶対に車であがりたくないです(^_^;))
もんぺとくわに併設されている古民家風カフェ、梅樹庵(めいじゅあん)が見えてきて。








そこでいただいたクロックムッシュ、クロックメイゲル、
日替わりスープ(ポテト&コーン)がめちゃくちゃ美味しかった!

クロックムッシュは、お肉とチーズが、クロックメイゲルは、お野菜とチーズが挟んであります。

何でもこちらのシェフは、横浜でフレンチの料理長などを勤めていたのだそう。
このお味にも納得です。遠い道のりを来た甲斐があったというもの。
あっという間に完食。
そして、私たちが一番乗りだったのに、食べ終わる頃には満席。




お会計の時に、その柱に飾られていた写真をふとみたら、
梅樹庵前で撮った、秋篠宮殿下とのご家族のお写真が(゚◇゚)

「秋篠宮さまはよく龍神村にいらっしゃるんですよ。これはご家族でいらした時の貴重な写真です」とのこと。

本当に、ごちそうさまでした。

 


併設されていた、パン屋のもんぺとくわでは
木彫りの人形がお出迎え。
焼きたてのパンをいくつか買って、ほくほく。
ウワサどおりの滋味あふれるおいしいパンでしたよ。

また行ってみたいなぁ。
気軽に行くにはちょっと遠いですけれどね(笑)








そして一路、熊野古道めぐりへ。

世界遺産、熊野古道といってもその範囲は広大。
高野山、熊野本宮大社、那智の滝とかは全く別方向なので、
今回のゴールは熊野本宮大社にして、その途中の古道をすこし歩ければ、と思いまして。

そこで、お気軽に古道歩き体験ができる道の駅「ちかつゆ」へ。
そこを拠点にして「近露王子(ちかつゆおうじ)」「牛馬童子(ぎゅうばのどうじ)」まで歩くことに。

熊野古道は、平安時代~鎌倉時代にかけて、
修験者が熊野大社へ参拝するための信仰の道でした。
「○○王子」と呼ばれる熊野の遥拝所である王子社があり、
その数の多さから
九十九王子(くじゅうくおうじ)と呼ばれいて、
熊野参詣の旅を続ける人は、ここで熊野大社を遠く拝み、休憩してまた旅にでたそうです。




木漏れ日の中に静かに佇む、近露王子の石碑。
セミの鳴き声も今年初めて聞きました。

そしてもうひとつの見所、「牛馬童子」へ。
ここは緑深い、熊野古道の入り口のひとつ。



「熊野古道って涼しいイメージがあるけれど」と何人かの方に言われましたが、
ちょうどこの日から梅雨明けになったそうで、ものすごく暑かったです(^_^;)
そして、前日の雨で小道に雨水が流れて滑りやすく、歩きづらいことといったら。

歩くこと20分ほどで箸折峠に到着。






これが熊野古道、見所のひとつの「牛馬童子」。ちっちゃ!(笑)

Ilyaの膝ほどの小さな石像です。
そしてお隣が、役ノ行者なのだそう。

この僧服の石像は、位を追われた花山天皇が失意とともに
牛と馬にまたがって熊野詣にでた旅姿であるとも言われてます。
「箸折峠」という名前も、花山天皇がこの場所で食事をとった際、
萱を折って箸にした為、その名がついたと伝えられているそうです。

でもかわいらしい石像ですよね。



こちらも静かな林の中。
木々と草と土の香りがいっぱい。
深呼吸、深呼吸。

でも、行ったら戻らなくちゃならない訳で(苦笑)、ここで終了。
おおよそ1時間程度の「なんちゃって熊野古道体験」でした。

途中、ちょっと河原に出て、疲れた足を冷やしたり。
川水で足を浸したの何十年ぶりでしょうね。
冷たくて、気持ちよかったですよ。

そして、車のありがたみを感じながら、終点の熊野本宮大社でお参り。

 

またちょっと小腹がすいてきたので、こちらの郷土料理、
高菜の浅漬けの葉でくるんだ「めはりすし」をひとつまみ。



何気ないお弁当用のおにぎりなんだそうだけど、
出来たては、まだほかほかで、美味しかったですよ。
「目をみはるほどおいしい」から「めはりずし」なんですって。なるほど~。







そんなこんなで往復100キロぐらい運転して白浜までお戻り。
オーシャンビューのお宿に到着、くつろいだのでした。





美味しいビールと海の幸に舌鼓。
いさきのお造りと、流れ子の煮付け。



こちらではとこぶしのことを「流れ子」とよぶのだそう。
ビールも美味しかった!(笑)







そして2日めのお話は。

ちょっと長くなったので、また次回にしましょうね。(*^_^*)

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