2009年6月10日水曜日
植物の学名ってかなり面白い。
関東地方は今日から、梅雨入りになったそうです。
昨年より10日遅れての梅雨入り。
「もうそんな時期??」と思ったけれど、もう10日ですものね。
ご近所のアジサイもずいぶん色づいてきました。
ところで。
アロマの勉強をしていると「学名」というものを
必ず、覚えることになります。
この学名はラテン語なので、
読み方も綴りも英語とは違うんですね。
そのためセラピストやインストラクターの試験前になると、
英単語帳なぞを用意したりして、
必死になって覚えることになるのですよ。(^^;)
でもね、学名って、本当はとても面白いものなんですよ。
例えば、みなさんがよくご存じの、ラベンダー。
学名は「Lavandula officinalis(ラワンドゥラ・オフィキナリス)」。
「Lavandula」は「洗い清める」という意味で、
「officinalis」は「薬用の」という意味。
あの、ラベンダーの香りから
「浄化される」という意味にもとれそうですし、
ヤケドや傷にとてもよい精油であることを思えば、
「薬用」といわれれば思わず納得しちゃいますよね。
その他にも、グレープフルーツの学名は
「Citrus paradisi (キトルス・パラディシ)」。
「キトルス」は「シトラス」と意味は一緒。
「パラディシ」は「パラダイス(天国)」なんてすね。(*^_^*)
「グレープフルーツのあの香りは天国なんだぁ」
なんて考えると本当に楽しくなってきます。
さて、アロマテラピーからは、ちょっと外れますが、
アジサイの学名は「Hydrange(ハイドランジア)」です。
植物学者シーボルトがつけた正確な学名は
「Hydrangea macrophylla Ser. va. Otaksa」。
「Hydrange」とは、「水の容器」、
「macrophylla」は「大きな葉」という意味なんだそうですよ。
まさに梅雨の時期にぴったりな学名ですよね!
そして、ここにもうひとつ、アジサイの学名に隠れたドラマがあるんです。
シーボルトは鎖国時代に
長崎の出島に滞在していた植物学者でした。
そしてそこで出会ったのが、お滝さんという日本女性。
ふたりは、たちまち恋に落ちて、仲睦まじく暮らしていたのですが・・・。
ところが、シーボルトは、その頃の幕府に
スパイ容疑で捕らえれ、国外追放の憂き目に。
ふたりは泣く泣く、離ればなれになってしまい・・・。
国に帰った、傷心の植物学者のシーボルトは、
お滝さんを偲んで、日本のアジサイを
「Otaksa(オタクサ=お滝さん)」と名付けたのだとか。
ああ。もう、なんてロマンチックなお話なんだか!
植物の学名って、知れば知るほど、本当に面白いですよ。
ぜひみなさんも気になった植物の学名を調べてみてくださいね。(*^_^*)
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